劣化してしまった包丁や普段使っていない包丁を捨てるとき、一体どうすればいいのでしょうか?
そんな風に悩む方はたくさんいます。包丁は刃物で危険物なため、そのままポイと捨ててしまうわけにはいきません。
本記事では、刃物の安全な処分方法を紹介するとともに、包丁の正しい捨て方について紹介します。古い包丁が自宅に溜まっているという方は、ぜひ参考にしてください。
包丁を捨てるタイミング
包丁は切れ味が悪くなってきても砥ぐことで復活させられるため、長い間使える調理器具です。とはいえ、次のような場合にはもう捨て時と考え、正しい方法に従って処分するようにしましょう。
包丁を捨てるタイミングは次の4つです。
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- ・切れ味が悪い
- ・刃が大きく欠けた
- ・柄が傷んでいる
- ・柄が外れた
切れ味が悪い
多くの人が包丁を捨てようと決意するのは、包丁の切れ味が悪くなったときでしょう。
前述したように、包丁の刃は研ぎ石やシャープナーがあれば切れ味は復活できます。しかし研ぎ石やシャープナーを持っていない、怖くて自力では砥げない、包丁の状態が悪すぎて砥ぐには時間がかかるといったような場合には、処分を検討してください。
刃が大きく欠けた
包丁は使い方によって刃が欠けることがあります。その欠けが小さければ砥ぐことで回復できる場合もありますが、大きく欠けてしまうと専門家でなければ戻せません。
目安としては5mm以上欠けた場合です。5mm以上の大きな欠けがあれば、捨て時と判断しましょう。
柄が傷んでいる
一般的に、包丁の捨て時は刃の欠け(こぼれ)で判断されます。しかしもしも柄の状態が悪ければ、それも包丁を捨てるタイミングです。
柄が傷んだ状態で包丁を使えば、何かの拍子に刃が外れて落ちたり飛んだりして、手足をケガするかもしれません。危険なため、特に子供がいる家庭であれば柄の状態を見て包丁を捨てましょう。
ただし、傷んだ柄の部分だけの交換が可能なケースもあります。交換にかかる費用は柄の素材や包丁の種類によって異なるため、興味があれば刃物屋さんで相談してみてください。
柄が外れた
柄が完全に外れたときには包丁を捨てるタイミングです。通常、柄自体に問題があって外れるケースと、刃芯の根元が錆びたことによって柄が外れるケースがあります。前者であれば柄の交換ができますが、後者なら捨て時です。
刃芯に問題がある場合は刃そのものを改善しなければならず、多くの場合に高額になります。よほど特別思い入れがある包丁でないなら、買い替えがおすすめです。
包丁の捨て方
包丁は身近な刃物ですが危険であることは間違いありません。そのため、捨てるときには注意が必要です。
どんな捨て方があるのかをみていきましょう。
- ・自治体のごみ回収で出す
- ・不用品回収業者に依頼する
- ・リサイクルショップを利用する
- ・刃物の買取専門業者に依頼する
方法①自治体のごみ回収で出す
自宅で出るごみは、基本的に自治体のごみ回収に出せます。そのさいにまず確認すべきは、自治体のルールです。
包丁が「不燃ごみ」なのか「金属ごみ」なのかは、住んでいるところによって違います。もし包丁がセラミック素材であれば、セラミックは陶器であるためさらに分別が違う可能性もあるでしょう。
また、ごみ回収に出すときには自治体のルールに従わなくてはなりません。包丁を段ボールでくるんだうえに「危険」と書いた紙を貼るなど、自治体によって決まりがあります。
方法②不用品回収業者に依頼する
刃物の処分には不用品回収業者を利用することもできます。ただし当然ながら回収には費用が発生しますので、包丁だけでなく他にも不用品がたくさんあるときに一気に片づける目的で利用するのがおすすめです。
古い包丁が何本も溜まっていて自治体の回収日が遠いといったときなどは、不用品回収業者を利用すると便利でしょう。見積もりは無料であることが多いので、捨てるものが多かったりすぐに処分したかったりといった場合には、一度検討してみてはいかがでしょうか。
方法③リサイクルショップを利用する
普段使いが別にあるからと頂き物の包丁が眠っている場合などは、ただ捨てるのはもったいないと感じる方もいるでしょう。そんなときはリサイクルショップへ持っていくという方法があります。
リサイクルショップで売れればお金になるうえ、捨てたという罪悪感も生まれません。
ただし、持ち込みには細心の注意が必要ですし、お店によって包丁は引き受けていないというところもあります。まずは電話やインターネットでお店に確認してから持ち込むのがおすすめです。
方法④刃物の買取専門業者に依頼する
刃物の買取専門業者に依頼する方法もあります。たとえば有名な作家が作った包丁である時や、職人用の高級包丁である場合には、思ったより高値が付くこともあるでしょう。もちろん買取は、家庭用の包丁でも大丈夫です。
刃物の買取専門業者には次の3つの方法などがあります。
- ・店舗買取
- ・出張買取
- ・宅配買取
自分が持っている包丁の価値はいまいちわからないけれど、高級そうだと思ったら試してみてください。多くの業者がインターネットからの問い合わせに対応しています。
包丁を安全に捨てるための準備
包丁を捨てるときには準備が必要です。刃物であるので粗大ごみや家具とはまた別の準備をしなければなりません。
また、前述したように自治体のごみのルールは場所によって大きく違います。まずはごみの分類や包丁の種類を確認するようにしましょう。
「刃を止める」ことで切れ味をなくしておく
安全に包丁を捨てるためには、万が一他の人や子供が手で触っても大丈夫なように「刃を止める」作業が必要です。理由としては、もし切れ味が抜群の包丁なら、いくらタオルや段ボールでくるんだところでそれすらも切れてしまうため。もちろんごみの回収に従事している方々の安全のためにも、しっかり包丁の切れ味をなくしておきましょう。
やり方は次の通りです。
- 1、コンクリートやブロック塀などに包丁の刃を垂直に立てる
- 2、前後に動かし、ごりごりと刃を削る
- 3、切っ先も同じように刃を潰しておく
このとき、力任せにしないようにしてください。あまり力を入れると欠けた刃が飛び、自分の顔や手に当たってケガをする恐れがあります。
包丁を包む
刃を潰したら、包丁をくるむ材料を用意してしっかり梱包していきます。段ボール・ガムテープ・軍手・油性ペンを用意してください。
- 1、軍手を両手にはめる
- 2、段ボールで刃を包むようにして巻く
- 3、段ボールから包丁が抜けないように、ガムテープでぐるぐる巻きにして固定する
- 4、油性ペン(できれば赤いマジック)で大きく「危険」と書く
- 5、自治体で指定されているごみ袋に入れて、出す
包丁を捨てるときは安全第一で
使えなくなった包丁を捨てるときは、無料でなら自治体のごみ回収に出す方法があります。ただし自治体によって捨てるときのルールが決まっているため、先に捨て方を確認しておかなければなりません。
費用は掛かりますが、不用品回収業者を利用するという方法もよいでしょう。この場合には他の不用品も一緒に捨てられます。
価値がある包丁だとわかっている場合には、買取業者やリサイクルショップを利用してみてください。もしかすると大きな金額に化けるかもしれません。
いずれにしても、包丁を捨てるときには安全第一が必須です。自分だけでなく作業員の方々をも守るため、危なくないようにきちんと処理して捨てるようにしてください。
処分に困った包丁がございましたら、ぜひ「刃物買取屋」にご相談ください。
切れ味が落ちてしまった包丁で合っても、貴重な職人の作品であれば
高価で買取させていただける場合がございます。
写真を撮って送るだけの簡単無料査定もございますので、お気軽にお問い合わせください。